ジャックマイヨールに思うこと

〜きかんぼちゃんの大人達へ〜
感情カウンセラーの K・晶子です。

週末にジャック・マイヨールのドキュメントスタイルの映画を観てきました。
「ドルフィン・マン  ジャックマイヨール 深く蒼い海へ」 タイトルに惹かれて。

1988年の大ヒット映画、彼をモデルにした、「グランブルー」は聞いたことがあるかもしれませんね。
フリーダイビング(素潜り)で100mを達成した伝説の人物です。

幼い頃から海が大好きで、素潜りへの好奇心は、子どもの頃見た、牡蠣漁をする海女さんだったそうです。大人になって100mのチャレンジに達成のために、インドにヨガ、日本に禅の修行にも来たり、日本にはゆかりのある人。

彼は根っからの自由人で、常に内側からの「生命の声」(欲求ともいうのかな)に従った生き方をされていたようです。ホント「自由人!」海の中でも、陸の上でもイルカだったとは言い得て妙だ。徹底したミニマリストで、ある時、引越し先に持っていったのは、パスポートと水着と水中メガネだったなんて! 


彼のファンは世界中にいて、本当に素晴らしい人生を送られていたけれど、晩年はうつ病になり、最後はイタリアのエルバ島の自宅で自死してしまった。


傍目から見ると波乱万丈の人生だけど、ジャックさんにしてみれば、ただ、「そうしたいからそうする」の連続だったのだと思う。

けれど、そこにあった「感情」の中で、置き去りにされてしまっていたものはあったのだろう。それが晩年のうつにつながってしまったのではないか・・・。

そこで、私は もし、ジャックさんが感情カウンセリングに出会ったいたら・・・と考えてみた。

愛する人と別れた時、記録に伸び悩んだ時、決死の挑戦に失敗した時、求道者のジャックさんでも、寂しさ、怒り、悔しさはあったはず。いや、むしろ結構感情的な人だった一面が映画の場面にもあった。そんな感情を自分で取り扱うことができていたら、晩年ももう少し、イルカであり続けることができていたのかな~。


瞑想は忘我の境地とか、至福の瞬間とか、言われる。そして、瞑想を習慣にできると感情が落ち着いてきて、インスピレーションが沸いて、生きやすくなる、と言われるし、私もそう思う。けれど、感情は人が持ってる宝物でもあるので、なくならない。いくら瞑想で至福の瞬間を知っていても、カラダがある限り、ポジティブもネガティブも感情はいつでも湧いてくるのだ。

うつになってしまうのは、このネガティブな感情に飲み込まれてしまう期間が長くなってきたとき。スパイラルにはまってしまうと、なかなか一人で抜け出ることが難しい。

自由を生きて、海でも陸でもイルカと呼ばれていたジャックさん。海も、イルカも、彼を愛した人達も彼を引き留めることはできなかった。


死は敗北ではないし、絶望でもなく、ただ、誰もが迎えることでもあるけれど、その瞬間を決めるのは人間ではなく、もう、決められているのだと思う。人はそれをただ、受け入れるだけ。

グランブルーはただ、ただ、感動した記憶があるけれど、ドルフィンマンは色々と考えさせられた映画だった。


そして、「感情」という、人間が持っている、宝物にもなるし、命を奪ってしまう原因を創ってしまうものにもなるもののことがさらに知りたくなってきたし、興味をもって下さる方にお話ししていきたいと思いました。














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