はじまりのとき

春にひょんなご縁で、我が家にジャンガリアン・ハムスターの赤ちゃん🐹がやってきた。小さな彼に、生き物苦手な姉が「富美愛トミオ」と名付けた。

引っ越しばかりだった我が家では、お互いのためにペットを飼うことを考えなかった。

うちで一番大きな身体のお父さんが単身赴任になって物理的に空いたスペースに、手のひらサイズのハムスターがやってきた感じ。

これが、大きさは中身の密度に反比例するのか、家族に与えてくれた影響は変わらなかった。小さな彼を見ているだけで、安らぎや、癒しをもらった。ペットに癒されるのは、ペットを飼っている人には共通の感覚なんだろうな。

たまに帰宅するお父さんも、可愛がりはじめていた。海外出張から久しぶりに帰宅した家で待っていてくれたのは富美愛だった。

すっかり家族に馴染んできていたのに、突然お別れがやってきた。

いつも隠れていたお気に入りの一角で、眠るように旅立っていた。

小さな亡骸をそっと手のひらにのせて、たくさん泣いた。

泣いて、泣いて、泣いたら。

ありがとうって、自分の中からと、自分の外から伝わってきた。

そしたら、短い時間だったけど、富美愛と過ごした優しく、楽しく、満ち足りた瞬間がたくさん私の中に流れ込んできた。

お別れは寂しいし、悲しい。

けど、関係性の終わりとするのは、自分次第なんだな〜と思えた。

かなしみとよろこびは隣合わせ。

絢香の「はじまりのとき」が浮かんだ。

長いけど、シェアします。

悲しみが優しさに変わって

別れが出会いを呼びよせる

そんなこと繰り返してくたび

大人になってゆくのかな

何を信じ　どこに進むの?

自分しか知るはずのない

未来へ向かい

Life 僕を生きる

もがきながらでも　自分という心で

Life 泣いた昨日　立ち止まった昨日

全て明日につながる

目の前にある　扉を開けば

はじまりのとき

辛い時　あなたの存在が

こんなに大切だと知った

悲しみも喜びも　本当は

隣り合わせにいるんだね

何を選び　どこに渡すの?

自分以外の誰かを

信じることも

Life 共に生きる

手と手つないだら　生まれる力がある

Life 悔やんだ昨日　逃げ出した昨日

全て明日につながる

弱さをあなたにそっと差し出す

はじまりのとき

Life 僕を生きる

もがきながらでも　自分という心で

Life 泣いた昨日　立ち止まった昨日

全て明日につながる

目の前にある　扉を開けば

はじまりのとき